メラネシアで抱いた“平和”への祈り
先日、メックのスタッフが、メラネシアの島々を訪れました。
現地の人達は純朴で親切な人柄の方が多く、近代文化への交じりがない現地に根差した文化に溢れた、
素敵な場所だったそうです。
特に、パプアニューギニアは、ニューギニア島の東半分及び周辺の島々からなる立憲君主制国家であり、
かつての第二次世界大戦では、「ニューギニアの戦い」が行われた場所でもあります。
連合国軍と日本軍との間で行われた戦いでは、20万人もの日本兵が動員され、戦後日本に生還した者は、
2万人に過ぎなかったそうです。
過酷な自然環境によるマラリア、アメーバ赤痢、デング熱、腸チフスなどの熱帯性の感染症や、
飢餓による栄養失調と餓死により、大変多くの方が亡くなられ、それは直接の戦闘によって命を落としたものを
はるかに上回りました。
戦争は、直接戦いに関わった者だけが犠牲になるのではなく、街を破壊し、
そこに生活していた人々の暮らしや命をも奪う、許されない行為です。
スタッフ一同を代表して、平和ということの意味を今一度、心に問いかけながら、
戦地で命を落とした日本兵だけでなく全ての御霊(Mitama)に向けて、
“平和の祈り”と“反戦の誓い”をして参りました。
そして、かつて飢えや病気で苦しんだ方々に想いを馳せつつ、メック所在の讃岐の地から持参した
“讃岐うどん”などをお供えした後、現地でお世話になった方々に振舞いました。
今、世界では、凄惨な戦争が続けられています。
一日でも早く、平和な日々を取り戻せますようにと、祈る想いでいっぱいです。