日本と東南アジアの共存共栄
2023年下半期にはMECスタッフが、東南アジア諸国を訪れました。
東南アジアの中でも、シンガポールの経済発展は目覚ましいものがあり、40年以上、当社との深い関係が維持されています。
シンガポールが独立後急速な経済発展を遂げた事は、日本も関係があるという事を、今回のコラムで皆様にご紹介したいと思います。
シンガポールの国土面積は東京特別区・23区と同じくらいで、非常に狭い都市国家です。
そのため鉱産資源には恵まれず、農耕地も広くとることはできません。
さらに山がないので、流れ出る河川がほとんど見られず、水資源に乏しい国です。水資源はマレーシアからの輸入に依存しています。
地下資源や天然資源にほとんど恵まれていない事は、日本と類似しております。
シンガポールは、第二次世界大戦中は日本の占領地でした。
戦後はイギリスの植民地支配に戻り、その後1963年にはマレーシア連邦を結成します。
しかし、マレー人優遇政策を進めるマレーシア中央政府と、平等政策を進めたい人民行動党との間で対立が生じます。
1965年、マレーシア連邦から追放される形で、シンガポールは独立します。
独立後、小さな島国であるシンガポールは、国家としての存続が危ぶまれており、その存続に懐疑的でした。主権問題に加え、
高い失業率、住宅や教育施設の整備の遅れ、天然資源、土地の不足が喫緊の課題としてのし掛かりました。
しかし、当時の首相リー・クアンユー氏(現在の首相の父上)は第二次世界大戦後、大きな経済復興を遂げた日本の経済試案を
参考にし、シンガポールの経済発展に尽力されてきました。
日本・シンガポール新時代経済連携協定は、2002年1月小泉内閣で発足され、2002年11月には本協定は、日本にとって初めての
経済連携協定であり、貿易・投資のみならず、金融、情報通信、人材育成といった分野を含む包括的な二国間の経済連携を図る
枠組みが取り組まれることとなります。
2007年、更に自由化を拡大した改正議定書が発効しております。
第二次世界大戦後、復興や発展を遂げた二国間の交流は、現在でも続き日本にとっても大きな貿易相手国となっております。
現在、シンガポールの海運業界は世界から地政学上のみならず、とても注目されております。
シンガポールは、経済発展が著しいASEAN諸国に囲まれ、各国との強固なパートナーシップ提携をはじめとする政治的特性を背景に
国際貿易拠点として成長を遂げております。その成長はとどまることを知らず、現在も日本企業をはじめ、世界各国の海運企業が
拡大を続けています。
その一員の会社として我社も発展、貢献しており、さらなる共存、共栄をめざしたいと常々スタッフ一同考えております。
2023年の締めくくりとしてMECスタッフ一同は、2024年も引続き海上の安全を第一に考え、正確且つ、信頼性の高い業務を行い、
貢献していきたいと思います。