宝山湖の彼岸花
9月になると、暑さの中にも少しずつ秋の気配を感じるようになります。
秋の訪れを知らせる花といえば、彼岸花を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
香川県三豊市にある宝山湖では、毎年秋になると湖の周辺が鮮やかな赤色の彼岸花で彩られます。
実は、この彼岸花はもともと自然に群生していたものではありません。
財田町のご夫婦が約10年前から球根を植え始め、草刈りなどの手入れを続けながら、少しずつ数を増やしてきたそうです。
長い年月をかけて大切に育てられてきた彼岸花は、今では宝山湖の秋を代表する景色のひとつとなり、多くの人の目を楽しませています。
彼岸花が一面に咲く様子はとても印象的ですが、宝山湖にはもう一つ大切な役割があります。
それが、香川県の貴重な水を支える調整池としての役割です。
香川県はもともと雨が少なく、水不足に悩まされてきた地域です。
宝山湖も、香川用水の水を一時的に貯め、必要な時に利用するための重要な水源のひとつとなっています。
そして今年は、早明浦ダムの貯水率が大きく低下し、8月28日から香川用水では第4次取水制限が実施されるなど、厳しい渇水状況が続いています。
こうした中、宝山湖からの取水も行われており、私たちの暮らしを支える水源として重要な役割を果たしています。
普段は美しい彼岸花が咲く場所として親しまれている宝山湖ですが、香川の暮らしを支える大切な水源でもあります。
今年の秋は、そんな宝山湖の彼岸花を見に出かけてみてはいかがでしょうか。
