VOICE ~技術スタッフたちの声~
現場を知るということ
日頃、船に乗船することのない事務方の女性スタッフですが、先日、船のオーナー様に許可を頂き、
坂出港にて船内を見学させていただきました。
当初、参加したスタッフは船の揺れを心配していたそうですが、全く揺れることはなく、陸と同じ感覚だったそうです。
船は4階建てのため高さがあり、デッキからの眺めは素晴らしく、また船の回りでは見回りの船が巡回している様子も見られたそうです。
今回は時間の都合がつかず、メック技術員の作業風景は残念ながら見学出来ませんでしたが、
普段作業している機械や装置などを見学することが出来ました。
事務方スタッフとして、技術員が日頃どのような環境で、船のどのような部分をメンテナンスしているかなど現場を知るということは、
今後の業務や技術員へのサポートを行う上では欠かせない情報であり、とても参考になりました。
貴重な機会を与えてくださった関係各社の皆様に、お礼申し上げるとともに、
今回の経験をメックの一員として、今後の業務に活かしていきたいと思います。
2023年7月6日
女性技術員の活躍
船舶機器類の保守点検・メンテナンスを担う技術員と聞くと、男性をイメージされる方も多いかと思いますが、
メックではこれまでに女性の技術員も活躍して参りました。
作業内容は力仕事だけに限らず、温度計や圧力計などをはじめとする計量器の点検など、精密さが求められる作業が多々あります。
女性ならではの、きめ細やかな視点が活かせる場面では、女性が活躍できます。
メックでは女性の活躍を大いに期待しています。
上に掲載の写真は、これまでに在籍していた女性技術員の方です。
(※現時点では、女性の技術員は在籍しておりません。)
2023年3月3日
新人技術員への教育
この度メックでは、技術員を新たに迎え入れました。日々、メックシステムに沿って技術等を学んでおり、
先日行った作業について、インタビューを行いました。
この日の作業内容は、カーゴコンプレッサーバルブ(吸入弁と吐出弁)の部品交換および機能確認検査です。
まず、パーツを分解して交換が必要な部品と再利用できるものに選別します。
再利用出来る部品は、精度確認を行った後、クリーニングします。
その後、交換部品とクリーニング後の再利用部品を手順書に従い組み立て、各種の機能検査を行います。
この日も上記の工程で行いましたが、検査の結果、当社許容値以上の漏れが発生したため、
再度、分解整備を行いました。
そして組み立てて再検査を行ったところ、見事、許容値をクリアし、作業完了となりました。
新人技術員さんに、作業においての感想や、反省点を伺いました。
まず、最初の精度確認を行った際、寸法検査に誤差があったことが、1度でパスできなかった理由でした。
その為、作業にもかなりの手間がかかったということでした。また、当社指導員のレクチャーを、
他の会社で居た時のような『甘い』考えで対処したことを、反省の第一として挙げていました。
今回お話を聞いてみて、
『ただ作業をこなすのではなく、どうすれば作業の正確性と効率を上げられるのかを、自分なりに考えてみる』
ということを、あえて新人社員が問い掛けてもらえることは、成長や技術習得の上でとても大切なことだと
再認識しました。
当社では、新人教育の方針としてレクチャーを受けた新人技術員の方へは、
改めて『自分なりに考えて』頂くよう、指導しています。
2022年11月7日
メックの防災
まだまだ暑い日が続いていますが、夏休みも終わり、新学期が始まりましたね。
みなさんは9月1日が “防災の日” というのをご存じでしょうか?
学校や企業、各家庭で防災訓練を行っているところも多いかもしれません。
この防災の日というのは、1923年(大正12年)の9月1日に発生した、10万人以上の死者を出したと言われる
関東大震災の日付に由来して、1960年に制定されました。
地震、台風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、津波等の災害についての認識を深め、災害に対する備えを充実強化し、
災害の未然防止と被害の軽減を目的としているようです。
近年、ゲリラ豪雨など気候変動によって予想だにしない災害が身近に起こっていますので、私たちひとりひとりが
防災の意識を高めて行かなければなりませんね。
この機会に、今一度、防災と備えについて考えてみてはいかがでしょうか。
“備えあれば憂いなし”とまでは行かないかもしれませんが、被害は抑えられるはずです。
ちなみにですが、メックでは、船の防災にも携わらせて頂いています。
〇可燃性ガス検知器作動試験 〇消火器点検
〇炭酸ガス消火装置点検 〇保護装具点検
〇火災探知装置作動試験 〇救命いかだ点検整備 等。
これからも船が安全に運航出来ますよう、尽力いたします。
台風11号が南の海で迷走しております。来週にかけて皆様、くれぐれも進路に注意して下さい。
2022年9月1日
電動ファン内蔵上着
昨今の大雨や気温の上昇は気候変動のためと言われていますが、私達技術員も、機器の工事や点検は船外での作業が多く含まれるため、かなり暑い環境下での作業を行っています。
先日、工事のあと事務所スタッフから工事についてのインタビューを受けたとき、技術員の一人が「空調服のようなものがあれば助かる」と漏らしたところ、早速購入するという話になり、1週間もしないうちに工事用の電動ファン内臓上着が準備されました。
小さな会社ですが、それ故に小回りが利くところだと改めてとても嬉しく感じました。拳くらいのファンがポケットの部分に2つ付いたものです。
ファンは充電式なので、通常のジャケットに比べ、ズシリと重く感じられます。
しかし、電動ファン内臓上着の効果は思っていた以上に絶大なもので、暑い場所での作業がずいぶんと快適になりました。まず、汗が出ないため、水分補給の回数が削減できます。また、昨年は暑さに頭がボーッとすることがありましたが、頭がスッキリした状態作業できるため、安全に効率よく工事を進行するができるようになりました。
船上では、思いのほか暑い環境下での作業もあります。これまでは、自分の限界を察知できず、知らず知らずのうちに無理をしていましたが、
ファンによって外気がジャケットの中に吹き込まれるため、どの程度の時間が各人にとって限界なのかを知ることができました。
こうした電動ファン内蔵上着は、10年以上も前に開発されたもので、2011年の東日本大震災を機に熱中症対策として、とくに建設現場で使われていたそうです。今では夏の屋外作業をしている人、例えば警備員や農業をしている人なども着用しているのをよく見かけるようになりました。
異常気象の影響で私達の外部環境が知らない間に変動している証拠です。このように今後は想定外の事象が現れ、それらに対処していく姿勢が求められる昨今です。効果的だと思われるものはすぐに取り入れ、実際に現場で試してみるというところが、「現場第一主義」の株式会社メックのモットーです。
コロナ禍における新しい挑戦
世界的にワクチン接種が進んでいる昨今ですが、見えないウィルス[COVID-19]がこの世から無くなるわけではありません。
ご存じのように変異株が次々と生まれ、私達の生活に大きな影響を与えています。
ガラリと変わってしまった生活様式が今後も変遷していくことを想定し、私達メックも新しい取り組みにチャレンジしようと、日夜奮闘しています。
私達メックの業務は日本国内に留まりません。創立以来、世界30カ国以上の国や地域で仕事をこなしてきました。
当社の主戦場は海外ですが、コロナ禍の現在、会社取締役会の決定で国外へ出ることが叶いません。
当然、海外のお客様からは仕事のオファーが毎日のように舞い込んできています。そこで、お客様の期待と満足に応えるべく、
そして「いつ、いかなるときも」のお約束を果たすべく、昔からお付き合いのあった海外の会社と協議し、話し合いを重ねています。
インフォメーションテクノロジーを活用し、海外の技術とメック独自の技術を融合させるこの取り組みは、
「信頼性のある技術をお届けしたい」との固い覚悟から立ち上げた前向きな試みです。
先日はWeb通話システムを使って各国の仲間とリモート会議を行いました。
<リモート会議の様子>
なごやかな雰囲気のなか、お互いの率直なそして実りある意見交換が出来ました。
もちろん、国や各技術者によって受け持つ仕事やその取り組み方は少しずつ異なります。
しかし、そのような結果への微調整も当社の得意とするところであり、「現場第一主義」で修得した当社独自のシステムと手法を駆使し、
一日でも早くリモートでの協業を実現させたいと考えています。
コロナ禍でのメックの新しい姿をみなさまにお見せできる日を楽しみに、会社一丸となって頑張っています。
2021年7月5日